距離感も保てる社会人へ
仲間は大事。でも“距離感”も大事 — 幸洋汽船からの本音メッセージ
はじめに
幸洋汽船に入ってくれる人には、長く、そして心から楽しく働いてほしい。だからこそ、私たちは最初に“いい話”だけではなく、船員の世界で本当に大切になることもお伝えしたいと思っています。
それは――
「仲が良いことは強み。でも、距離感も同じくらい大事」 ということです。

● 若い時の“つるむ感覚”は悪いことじゃない
船の仕事はチーム。そのため、若い頃は仕事が終わっても一緒、休暇中も一緒という関係が生まれやすい。
・高校時代のように、放課後も夜もずっと一緒にいたような感覚で過ごせる
・同じ釜の飯を食った仲間同士、自然と結束が強くなる
これは決して悪いことではありません。むしろ、幸洋汽船らしさのひとつでもあります。
● でも、社会人になると“立場の違い”が出てくる
年月が経つと、役職や責任の重さに差が生まれます。
・一緒に入った同期でも、いつかは違う役割を担う
・後輩を指導する立場になる人もいれば、管理を任される人も出てくる
そのときに、若い頃からずっと“距離ゼロ”で付き合ってきた仲間とは、立場の違いを受け止めるのが急に難しくなることがあります。

● 仲が良すぎると起こりやすいリアルな問題
良い関係だったはずが、ふとしたきっかけで苦しくなってしまうことも。
- 周りの目が気になり、身動きがとりにくい
- 立場の変化を素直に受け入れられなくなる
- 「昔と同じ距離感」がだんだん重くなる
- 人間関係がこじれたとき、逃げ場がなくなる
これは、誰が悪いわけでもありません。
距離感を学ぶ機会がないまま年数を重ねると、誰でもそうなり得るのです。
● 幸洋汽船が大切にしたい “ちょうどいい距離”
私たちが伝えたいのは、決して「仲良くするな」ではありません。
- 仲はいい。だけど依存しない
- 尊重し合う。だけど踏み込みすぎない
- 同じ船の仲間。でも、それぞれの人生がある
この“ちょうどいい距離感”があれば、
仲の良さは、むしろ何倍もの強さになります。

● これは叱りでも注意でもなく、幸せに働いてほしいからこそ
船員の世界は専門性が高く、物理的にも人間関係が密になりやすい。
だからこそ、距離感はスキルであり、自分自身を守るための武器です。
幸洋汽船の仲間には、
仲が良いからこそ、無理なく、自然に、お互いを尊重し合える関係でいてほしい。
その願いを込めた、本音のメッセージです。
